マドリッド賃貸契約奮闘2
こんばんは
前回の続き、瑕疵のあった物件の申し込みをキャンセルしたら、不動産屋が手付金を返さないと言ってきた。
私は主人に 「泣き落としでもなんでもして、不動産屋に乗り込みにいって来る!」
と言ったら、会社の法務部の人に相談してくれて、法務部の人が一緒に行ってくれることになった。
不動産屋に言いたいことを、法務部の一緒に行ってくれる女性にメールしてと、言われ、 納得いかな〜〜〜〜い気持ちを、思いっきり書いて送った。
大きなポイントは二つ
不動産屋が私がどうしても早く入りたいからと、担当者がそのために、休日出勤をした。 そしてオーナーも給湯器を変えると行っている。 にもかかわらず私たちがキャンセルしたので、手付金は、慰謝料として返せない
に対して、私は、確かに担当者に休日に給湯器を調べるために出てきてもらったけど、今までいくつもの不動産会社の人たちと関わってきたけど、彼らたちは気持ちよく休日出勤でも対応してくれた。
そんなの当たり前だと思っていた。けれど、私が間違っていたなら、私が直接担当者にそのぶんの時給を払いますから
手付金返せーーーーー(ちなみに手付金は、3000ユーロ、休日出勤の数時間の時給が3000ユーロの訳がない)
あなたたちがこんなことするから私たちは次の契約にも進むことができず、B&Bも出なきゃならなくてまたホテル暮らしで、そのぶんの損害賠償こっちがもらいたいぐらいだ=====
手付を払う時にあれだけ、契約ではないから契約が取り消されたら速やかに返すって、ニコニコしながら、 『Don't worry anything!
っていっていたくれに、
ふざけるなーーーーーーー
チカラ強い助っ人も来てくれるし
スペイン語ができなくったって、英語が下手だって(不動産屋の社長だっておんなじくらい下手だったし)負けないぞ〜 最後は泣き落としでもなんでも返してくれるまで帰らない! という意気込みでオフィスに向かったのでした。
途中会社の法務の女性と合流し、彼女は、
「大丈夫、これは外国人だと思ってこんなことしているだけだから。 あなたたちは何も悪くないから」
と励まされ、オフィスに入った。
不動産会社の人たちは私が一人で来るものだと思ったらしく、法務部の子は弁護士でもあるので、社長の奥さん、カンカンに怒る。
「弁護士を連れて来るなんて聞いていない、卑怯だ〜」
と叫び出し、 (手付を払う時はめちゃ親切で、困ったことがあったらいつでも行ってね、美味しいお店も紹介するからね何て言っていたくせに)
「ま〜ま〜彼女たちは外人だし、穏便に話しましょう〜」 と法務部で弁護士のジャノスさん。
ってなことで社長の奥さん以外着席した。(奥さん鬼のような顔でマジ怖かった)
まず私、 「どうして???? こんなことされて、めちゃめちゃ困っているんだけど、なんで?」
(あれだけ意気込んでてもいざ話し出すと、ただの人。多分私のこと怖いと思うのは主人だけ(笑))
そこからジェノスちゃん、私から事情を聴いているので、スペイン語の方が話が早いので代理として話します。 とそこからスペイン語の会話が延々と続く。 (私は心の中で主が真ん中にいて全てを導いてくださいますようにとひたすら祈る)
何を言っているのかわからなかったけど、だんだん冷静だったジェノスちゃんがまくしたて、明らかに優勢。 途中から社長の奥さん怒鳴り込んで来たけど、そのころには社長は、
「もういいから。。。」 みたいなこと言ったら、奥さん、
「あなたは黙ってろ」 ともっと怒ってた。 (どこの国でも奥さん強し😅)
最終的に、社長が、どうしようもなくなって、 「手付はすぐ返します。その代わり、自分たちを通して次の契約を結ぶ契約をしてほしい」 と言わた。 すかさず私は、主人に
「なんでこんな不誠実で卑怯な人たちと、そんな契約結ぶ必要があるの?やだ』
って日本語でいった。 主人は一言、 「向こうにも落とし所が必要なんだよと。」
私は、社長に 「あーそれはできない。だって、この物件がダメだったら、前に見ていた物件にしようとおもっていました。 その物件は他の不動産屋が、休日出勤で何回も何回も案内してくれ、やっと見つけた彼が持っている物件だから、急にあなたたちに変えるなんて失礼なことはできない!」
って言ったら、 「そんなことはよくあることだから大丈夫、その不動産屋にこっちから連絡入れるから連絡先だけ教えて」
なんてひどいやつ、彼の仕事を奪うことになるのに 反対だったら間違いなく怒るくせに。。。
でもこの人たちも面目無いし、主人も落とし所っていっているし、 こちらも折れてあげるべき? でも、ここでやだって言ったらどうなるの?会社の人にも迷惑かけているし、と考え始め、妥協したのでした。
今考えても正しいと思えること貫けなかった自分に後悔しています。
話し合いが終わってから、私は、次に決めようと思っていた不動産屋に電話をし、全てを話したら、彼は、ものすごく怒って、 「そんなひどいことは許されない、君は今すぐ警察に電話すべきだって。それでもダメだったら裁判だって。」
私は、でも言葉もできない国で、しかも一刻も早く、引越し荷物も受け取り取り落ち着いて生活したいことを説明すると、彼は納得してくれました。
彼はお金のことはいいから最後まで契約を自分として欲しいと言うことで、 仲介料は半分以下になったと思うけど、最後まで責任を持って契約に立ち会ってくれました。
私の妥協で一番損したのは、一番よくしてくれた、彼だった。😭
その週の教会でのメッセージの中で、 「クリスチャンは体裁を考えたり、そして争うことよりも、平和の解決を好んで、妥協することが多いかもしれない。 でも妥協することは、真の解決にはならず、むしろ新たな、問題を引き起こすことが多い。。。」
これ、まさに私のことだ! と礼拝中、自分の不甲斐なさに涙が止まらなかった。
その後、その不動産屋の彼に長いメールを書いて、心を込めて謝った。 彼がどこまで私が言いたいことが分かったかは分からないけど、 「君たちは本当にいい人たちだ」 と気持ち良く、許してくれた。 家の契約以降、残念ながら、会う機会はなく帰国しちゃったけど、まだ、whatsapp で繋がっている。 今も時々思い出し、陰ながら、彼の幸せと成功を祈っています。
約、2ヶ月半、マドリッドでの放浪生活を、終えて、 マドリットの市内での生活が始まったのでした。だらだらと長い文章最後まで読んでくださって有難うございます 新しく入ったアパートからとった写真です。
その後もいろいろありました🙄 To be continued!